【このコラムで解決できること】
- 生活習慣で少しでも妊娠確率を上げられるか知りたい
- 根拠に基づく妊娠確率を上げる方法を把握したい
- 妊活中のよもぎ蒸しのタイミングを理解したい
このコラムを読めばスッキリ解決できます。
なぜならばヒトの体を知り尽くした薬学研究者が執筆したコラムだからです。
薬学研究者 Ryoさん
専門:東京大学薬学部卒/同大学院修了
実績:当メディアは年間利用者40万人以上
一言:根拠に基づく情報を発信します!
結論は不妊治療は医療機関で行くのが一番ですが生活習慣の工夫で妊娠率を上げることができるということです。
妊娠確率を少しでも上げる生活習慣のコツを医学的なエビデンスと共にご紹介します。
妊活中は辛いことも多いと思いますが妊活でお困りの方にお役に立てたら幸いです。
※よもぎ蒸しをサロン導入したいアナタは、まずは「よもぎ蒸し通信講座」から目を通しましょうね。
不妊でお悩みならばまずは医療機関へ
不妊でお悩みならば、できる限り早く医療機関へ行くことが重要です。
年齢と共に妊娠する力が下がる
女性は30歳以降になると妊娠率が低下していき、35歳前後からは流産率が増加していきます。
不妊治療を実施するか早めに判断できれば、その分、妊娠成立の確率が上がります。
不妊治療の多くは保険適応
2022年4月から不妊治療の多くは保険適応になって、金銭的なハードルが大幅に低くなりました。
【金銭的なハードルが低くなった不妊治療】
・窓口で支払う金額は3割へ。
・高額療養費制度によって支払い金額に上限がある。
下の図は厚生労働省が発表した「不妊治療の全体像」です。
第三者の精子や卵子を使用する場合には、まだ保険適応にはなっていませんが、基本的な不妊治療は保険対象になっていることが分かります。
精神的な負担はありますが、金銭面の負担は軽減されています!
妊娠確率を上げる生活習慣のコツ5選
医療機関へ行くのに合わせて、生活習慣で少しでも妊娠確率を上げる方法をご紹介します。
コツ① 過度な疲労とストレスは抱えない
疲労とストレスは、男女ともに悪影響があることが分かっています。
疲労とストレスの影響
・女性:排卵障害や着床障害
・男性:精子の数や運動率の低下
・共通:健全な性交渉を妨げる
イギリス女性274名を対象に実施された研究(Stress reduces conception probabilities across the fertile window: evidence in support of relaxation)では、ストレスが高い女性はストレスが少ない女性よりも約30%ほど妊娠確率が低いことが示唆されています。
疲労回復やストレス軽減のためにリフレッシュなどは重要!
コツ② アルコールの過剰摂取はしない
アルコールは少量であればさほど問題ありませんが、過剰に摂取すると良くないです。
ではどの程度アルコールを飲むと悪影響があるのでしょうか?
デンマーク女性6120名を対象に実施された研究(Alcohol consumption and fecundability: prospective Danish cohort study)では、週に14回以上飲酒すると妊娠確率が約20%低くなることが示唆されています。一方で週に13回以下では、飲酒していない場合とほぼ変わらないという結果が出ています。
もし病院で飲酒NGと言われた場合には、週14回未満だとしても飲酒は控えましょう!
コツ③ タバコはできる限り吸わない
タバコは健康に悪いと言われますが、やはり妊活にも悪影響があります。タバコが妊娠率を下げることは多くの文献からも示唆されています。
タバコの影響
・女性:妊娠率が下がる、補助生殖技術の成功確率を下げる、流産率を高める。
・男性:精子の数や運動率の低下、形態異常の増加。
喫煙男性を対象にした研究(Cigarette smoking and semen quality: A new meta-analysis examining the effect of the 2010 World Health Organization Laboratory methods for the examination of human semen)では、特に中等度と重度の喫煙者で精子の質の悪化が顕著です。
この機会に禁煙をチャレンジしましょう!
コツ④ 肥満体型にならないようにする
実は肥満体型は、男女ともに妊娠率を上げる原因だったりします。
肥満が女性にもたらす影響を調べた文献(Effects of obesity on women's reproduction and complications during pregnancy)では、無月経や不妊の割合が高くなる上に、妊娠中に高血圧症候群や妊娠性糖尿病などの合併症や帝王切開率が高くなる、分娩時間が長くなるなどの出産時の合併症リスクが上がります。
肥満が男性にもたらす影響を調べた文献(Impact of male obesity on infertility: a critical review of the current literature)では、異常な精液になる可能性が高まると言われています。
肥満にならないように体型に気を付けましょう!
コツ⑤ 低体温にならないようにする
低体温と妊娠確率の関係性を直接示す研究は見当たりませんでした。
一般的に低体温になると血行が悪くなって栄養が行き渡りにくくなります。なので、妊娠の際に必要なホルモンが作られにくくなったり、卵子の質や受精、着床など妊娠に必要な生理機能にも影響を及ぼす可能性があります。
体は冷えていて良いことはありませんので、しっかりと温めましょう。
体を温める手段としてよもぎ蒸しがありますよ!
妊活中のよもぎ蒸しのタイミング
妊活中のよもぎ蒸しのタイミングは、月経終了〜夫婦生活前までの間がおすすめです。
なぜならば精子は熱に弱いので精子にダメージを与えてしまう可能性があるからです。
セルフキュアでは妊娠確率を少しでも上げるために「夫婦生活前」までの間を推奨しています。
まとめ
繰り返しになりますが、不妊治療は医療機関で行くのが一番ですが、生活習慣の工夫で妊娠率を上げることができるということでした。
妊娠確率を上げる生活習慣の工夫
- 過度な疲労とストレスを抱えない
- アルコールの過剰摂取はしない
- タバコはできる限り吸わない
- 肥満体型にならないようにする
- 低体温にならないようにする
この5つの生活習慣を実践することで妊娠率を少しでも上げていきましょう。
もし自宅で気軽によもぎ蒸しを楽しみたい方は、下の記事をぜひ見てくださいね!道具の選び方や、メリットとデメリットを踏まえたおすすめランキングを詳しく紹介していますよ。
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