産後のよもぎ蒸しを徹底解説！【医学専門家】

このコラムを読めば産後のよもぎ蒸しに関する疑問は解消できます。

なぜならば薬学研究者の経験を活かして書いた科学的根拠に基づいたコラムだからです。

結論はよもぎ蒸しは産後ケアの一手段としてオススメということです。ただしよもぎ蒸しの適切なタイミングは1ヶ月検診で医師による許可が得られた後なので気を付けましょうね。

産後のよもぎ蒸しについて理解したうえで、よもぎ蒸しを楽しんでくださいね！

※よもぎ蒸しをサロン導入したいアナタは、まずは「よもぎ蒸し通信講座」から目を通しましょうね。

産後ケアとは

出産後は体力が回復していなかったり、慣れない育児で心身ともに疲れてしまいがち。

産後ケアとは疲れたママのために育児の支援や心身のケアをしてくれるサポートのことです。

アンケート調査によると約7割の女性が産後ケアを利用したいと考えているようですよ。

なぜ産後ケアが重要なのか

重要① 初めての育児は負担大だから

特に初めての育児は大変ですね。

例えば、夜に寝てくれない、泣き止まない、ミルクを飲まないなど、自分の思い通りにならずにイライラすることも。

子どもは何を口に入れるか分からないので目が離せず安心できる時間も少ないです。

重要② 家族の助力を得づらいから

親族が近くにいれば育児の手助けがあるかもしれませんが、親族と離れた場所で暮らしていることも多いですね。

もし旦那さんが育児に全く関わらない人ならばさらに負担が重くてストレスが溜まるかもしれません。

重要③ 気持ちが不安定になるから

産後はマタニティブルーといわれる情緒不安定な状態になる方も多いですね。

日本産婦人科医会によると出産後の女性の30-50%がマタニティブルーを経験します。

主な原因として、産後の急激なホルモン変化や、初めての育児による心理的ストレス、授乳や育児による疲労や睡眠不足があります。

よもぎ蒸しの産後ケアとは

よもぎ蒸しは「産後の肥立ち」という回復期に産後ケアとして600年ほど前から韓国で実施されてきました。

現代の韓国でも、産後2週間ほど滞在する「産後ケアセンター」によもぎ蒸しが導入されていることが多いようです。

産後ケアセンターでは身体を温かく保つことが推奨されているので、体を温める手段としてよもぎ蒸しが活用されているとのことです。

よもぎ蒸しの産後の効果

効果① リラックスで心のケア

産後は育児のストレスやホルモンバランスの乱れでイライラしがち。

家族に育児を手伝ってもらうなど一休みしてリラックスタイムを作ることが大事ですね。

よもぎ蒸しは良い香りを楽しんだり体を温めてリラックスできますよ。

効果② ストレス解消で体のケア

ストレスが溜まっている状態だと体にも負担がかかります。

入眠しづらくなったり、肩こりや腰痛、頭痛など多様な症状が出てきますね。

原因はストレスによる自律神経の乱れ。交感神経が過度に働くことで、体の緊張状態が続くことになります。

効果③ 産後の冷え性の解消

産後は冷え性になりやすいですよ。

なぜならば骨盤の歪みで下半身の血流が悪くなったり、ストレスによる自律神経の乱れ、運動不足による筋肉量の低下があるからです。

体が冷えていて良いことはありませんので、しっかりと体を温めていきましょうね。

効果④ 肩こりや腰痛の改善

産後は肩こりや腰痛もよく起こる症状。

赤ちゃんは生後すぐでも3kg前後もあり体重はすぐに増えてきます。同じ重さの荷物を持つよりも、赤ちゃんを抱っこする方が緊張感もあります。

筋肉に負荷がかかることで、血流が悪くなり疲労成分が溜まって痛みが生じるようになります。

効果⑤ 母乳の促進？

日本医科大学の石野医師によると体の冷えによって母乳が出にくくなることがあるとのこと。

理由は母乳は血液からできているからです。体の冷えによって血流が悪化して、母乳が作られる乳房への血流量が減ることで、母乳量が減っていくようです。

母乳が減る要因は様々あるので、体を温めるだけで必ずしも母乳量が増えるとは限りませんが、母乳が促進される可能性はありますね。

よもぎ蒸しは産後いつからできる？

よもぎ蒸しができるタイミング

基本的には1ヶ月検診で医師による許可が得られればよもぎ蒸しができるようになりますよ。

ちょうど1ヶ月検診の時期は入浴や外出もできるようなタイミングですね。

ただし子宮が元の状態に戻るときに出る分泌液「悪露(おろ)」が続いている場合は、よもぎ蒸しサロンによっては衛生面の問題からよもぎ蒸しができないことがあります。

産後1カ月以内は避ける理由

本場韓国では産後2週間以内によもぎ蒸しができることもありますが、できれば念のために避けた方が良いと考えています。

産後1カ月以内のよもぎ蒸しを避けた方が良い理由は、入浴や外出を避ける理由と同じです。

それは産後は体力が回復しきっていないからです。入浴や外出と同じように体力を消耗する行為は、出産で疲れた体にさらにダメージを与えてしまうリスクがありますね。

産後のよもぎ蒸しの注意点

注意① タイミングに気を付ける

繰り返しになりますが、よもぎ蒸しは産後1カ月以内でもできなくはないですが、できれば産後から1カ月間はよもぎ蒸しを避ける方が良いです。

理由は体力が回復しきっていないからです。

注意② 医師の許可は必要

多くの人は出産1ヶ月後からお風呂に入れるほど体力が回復します。

ですが回復までの期間に個人差があるので、医師への確認を怠らないようにしましょうね。

注意③ ケガをしないようにする

よもぎ蒸しのメリットだけではなくデメリットをご紹介しますね。

適切な方法で入れば、よもぎ蒸しは安心安全に楽しめますよ！

産後のよもぎ蒸しのコツ

コツ① リラックスできる環境作り

よもぎ蒸しは良い香りを楽しんだり体を温めてリラックスできますね。

リラックスできればストレスが解消できたり自律神経の乱れを改善することができますよ。

子供を信頼できる人に預けるなど、リラックスできない要因の取り除いて、より良い環境でよもぎ蒸しをしましょう！

コツ② 自宅でよもぎ蒸しをする

子宮が元の状態に戻るときに出る分泌液「悪露(おろ)」が出ている場合は、お店のよもぎ蒸し道具が汚れることを気にしてしまうかもしれませんね。

そんなときは自宅でよもぎ蒸しという選択肢もありますよ。

コツ③ 足蒸しをする

分泌液「悪露(おろ)」が気になるときは「足蒸し」というものがあります。

よもぎ蒸しと足蒸しの違いとしては、よもぎ蒸しでは全身をマントで覆うのに対して、足蒸しでは膝や太ももまでマントを覆うというものです。

産褥パッドや生理用ナプキンを着けたまま楽しむことができますよ。

産後ケア以外のよもぎ蒸しで感じる効果

産後のよもぎ蒸しのまとめ

重要なので繰り返しますがよもぎ蒸しは産後ケアの一手段としてオススメということでした。ただしよもぎ蒸しの適切なタイミングは1ヶ月検診で医師による許可が得られた後なので気を付けましょうね。

もし自宅で気軽によもぎ蒸しを楽しみたい方は、下の記事をぜひ見てくださいね！道具の選び方や、メリットとデメリットを踏まえたおすすめランキングを詳しく紹介していますよ。